呻吟語 / 外篇・廣喻・只だ一條の線
只一條線,把緊要機括提掇得醒,滿眼景物都生色,到處鬼神都響應。
新字:只一条線,把緊要機括提掇得醒,満眼景物都生色,到処鬼神都響応。
書き下し
只だ一條の線にて、緊要の機括を把りて提掇し得て醒むれば、滿眼の景物都て色を生じ、到る處の鬼神都て響應す。
現代語訳
ただ一本の糸で、肝心な仕掛けを掴んで引き上げて目覚めさせれば、目に満ちる景色がすべて色づき、行く先々の鬼神がみな響き合います。
解説
一本の糸と一つの仕掛けで、全体が動き出すと示します。前に出てきた、糸を引けば全身が動くという段と同じ像ですが、こちらは効果のほうが描かれます。景色が色づき、鬼神が響き合う。要の一点を掴むことの効き目が、視覚と反響の両方で表されているわけです。どこを掴むかが問われる一段になっています。どこを掴むかが、問われる一段になっています。要の一点の効き目が、視覚と反響で表されます。
この章句が説くこと
一線機括要全体効き目
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