呻吟語 / 外篇・廣喻・平らかなる處に力を著く
穩卓腳者於平處著力,益甚其不平。不平有二:有兩聥不平,有一隅不平。於不少處著力,必致其欹斜。
新字:穏卓腳者於平処著力,益甚其不平。不平有二:有両聥不平,有一隅不平。於不少処著力,必致其欹斜。
書き下し
腳を穩卓する者は平らかなる處に力を著くれば、益ます其の不平を甚だしくす。不平に二有り。兩聥の不平有り、一隅の不平有り。少なからざる處に力を著くれば、必ず其の欹斜を致す。
現代語訳
脚を据えて安定させようとする者が、平らなところに力を入れれば、かえって不安定さをひどくします。不安定には二つあります。両側が不揃いな場合と、一隅が不揃いな場合です。足りていないわけでもないところに力を入れれば、必ず傾きを招きます。
解説
傾いた台を直す手順を、力の入れどころで説明します。平らなところに力を入れれば、かえって傾きがひどくなります。だから不安定の種類を見分ける必要があります。両側が不揃いなのか、一隅だけなのか。原因の場所を特定せずに力を入れるのは害になるという、修理の実際から取られた一段になっています。原因の場所を特定せずに力を入れるのは害になります。修理の実際から取られた、具体的な一段です。
この章句が説くこと
不平力点見分け傾き修理
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