呻吟語 / 外篇・治道・治日常に少なく、亂日常に多し
易衰歇而難奮發者,我也。易懶散而難振作者,眾也。易壞亂而難整飭者,事也。易蠱敝而難久當者,物也。此所以治日常少,而亂日常多也。故為政要鼓舞不倦,綱常張,紀常理。
新字:易衰歇而難奮発者,我也。易懶散而難振作者,眾也。易壊乱而難整飭者,事也。易蠱敝而難久当者,物也。此所以治日常少,而乱日常多也。故為政要鼓舞不倦,綱常張,紀常理。
書き下し
衰歇し易くして奮發し難き者は、我なり。懶散し易くして振作し難き者は、眾なり。壞亂し易くして整飭し難き者は、事なり。蠱敝し易くして久しく當たり難き者は、物なり。此れ治日常に少なくして、亂日常に多き所以なり。故に政を為すには鼓舞して倦まざるを要す。綱は常に張り、紀は常に理む。
現代語訳
衰え止まりやすく奮い立ちにくいのは、自分です。だらけやすく振るい立ちにくいのは、人々です。壊れ乱れやすく整えにくいのは、事です。傷み腐りやすく長くもたないのは、物です。これが治まる日が常に少なく、乱れる日が常に多い理由です。だから政治を行うには鼓舞して倦まないことが必要です。綱は常に張り、紀は常に整えます。
解説
崩れやすさを、四つの対象で並べます。自分、人々、事、物。どれも下る方向には容易で、上げる方向には難しい。これが治まる日が少ない理由だとされます。原因を人の悪意ではなく、物事の性質に置いているのが要点です。だから処方は倦まないことになります。常に張り常に整えるという、終わりの無い作業として示された一段です。
この章句が説くこと
衰え四対象非対称倦まない維持
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