呻吟語 / 外篇・廣喻・各おの其の力を盡くす
駝負百鈞,蟻負一粒,各盡其力也,象飲數石,鼷飲一勺,各充其量也。君子之用人,不必其效之同,各盡所長而已。
新字:駝負百鈞,蟻負一粒,各尽其力也,象飲数石,鼷飲一勺,各充其量也。君子之用人,不必其効之同,各尽所長而已。
書き下し
駝は百鈞を負ひ、蟻は一粒を負ふ。各おの其の力を盡くすなり。象は數石を飲み、鼷は一勺を飲む。各おの其の量を充たすなり。君子の人を用ふるは、其の效の同じきを必ずしもせず。各おの長ずる所を盡くさしむるのみ。
現代語訳
駱駝は百鈞を背負い、蟻は一粒を背負います。それぞれ力を尽くしているのです。象は数石を飲み、鼷は一勺を飲みます。それぞれ量を満たしているのです。君子が人を用いるのは、その効き目が同じであることを求めません。それぞれ長じたところを尽くさせるだけです。
解説
力の差を、尽くしているかどうかで測り直します。駱駝と蟻、象と鼷。量はまるで違いますが、どちらも自分の力を尽くし自分の量を満たしています。そして人の用い方に移ります。同じ成果を求めず、それぞれの長所を尽くさせる。評価の基準を絶対量から尽くし方へ変えた一段で、前に出てきた、才に当てるという主張と重なります。

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本の中身を見るこの章句が説くこと
駱駝と蟻尽くす量基準長所
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