呻吟語 / 外篇・廣喻・二にして之を精しくす
器械與其備二之不精,不如精其一之為約。二而精之,萬全之慮也。
新字:器械与其備二之不精,不如精其一之為約。二而精之,万全之慮也。
書き下し
器械は其の二を備へて精しからざるよりは、其の一を精しくするの約と為すに如かず。二にして之を精しくするは、萬全の慮りなり。
現代語訳
器械は二つ備えて精しくないより、一つを精しくして簡素にするほうがよい。二つ備えて両方とも精しくするのは、万全の考えです。
解説
備えの数と質を、三段で比べます。二つ備えて粗いより、一つを精しくするほうがよい。そして両方を精しくするのが万全だとされます。数を増やすこと自体は否定されていませんが、質が伴わなければ意味がないという順序です。備えを広げたくなる場面で、まず一つを仕上げよという実際的な助言になっています。数を増やしたくなる場面で、まず一つを仕上げよという助言です。質が伴わなければ意味がありません。
この章句が説くこと
器械数質一つ万全
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