呻吟語 / 外篇・廣喻・久痿と新痿
積衰之難振也,如痿人之不能起。然若久痿,須補養之,使之漸起,若新痿,須針砭之,使之驟起。
書き下し
積衰の振るひ難きは、痿人の起つ能はざるが如し。然れども若し久痿ならば、須らく之を補養して、之をして漸く起たしむべし。若し新痿ならば、須らく之を針砭して、之をして驟かに起たしむべし。
現代語訳
積み重なった衰えが振るいにくいのは、足の萎えた人が立てないようなものです。しかし長く萎えているなら、補い養って少しずつ立たせるべきです。もし萎えたばかりなら、針や石で刺して一気に立たせるべきです。
解説
衰えへの対処を、経過の長さで分けます。長く萎えていれば補って少しずつ、萎えたばかりなら刺して一気に。同じ症状でも、いつからかで処方が逆になります。前に出てきた、大きく壊れるまでは調節にとどめよという段と、極まれば毅然とした者でなければ救えないという段が、ここでは医術の形で一つにまとめられています。同じ症状でも、いつからかで処方が逆になります。
この章句が説くこと
積衰久痿新痿補う刺す
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