呻吟語 / 内篇・修身・穴上に針を著け、癢處に手を著く
難管底是任意,難防底是慣病。此處著力,便是穴上著針、癢處著手。
新字:難管底是任意,難防底是慣病。此処著力,便是穴上著針、癢処著手。
書き下し
管し難き底は是れ任意なり、防ぎ難き底は是れ慣病なり。此の處に力を著くるは、便ち是れ穴上に針を著け、癢き處に手を著くるなり。
現代語訳
管理しにくいのは気ままです。防ぎにくいのは慣れた病です。この所に力を入れるのは、ちょうどつぼに針を刺し、痒い所に手を当てるようなものです。
解説
努力を注ぐ場所を、二つに絞ります。気まま、つまり自分の好き勝手にする癖と、慣れた病、つまり長年の悪癖です。どちらも管理と防止がいちばん難しいところで、だからこそ効き目も大きい。つぼに針、痒い所に手という二つのたとえが効いていて、ここに力を入れれば直に効くと言っています。努力が空回りしていると感じるとき、場所選びを見直させる一段です。
この章句が説くこと
悪癖気まま急所効率矯正
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