呻吟語 / 内篇・修身・昏は靜、弱は奮
不能長進,只為昏弱兩字所苦。昏宜靜以澄神,神定則漸精明;弱宜奮以養氣,氣壯則漸強健。
新字:不能長進,只為昏弱両字所苦。昏宜静以澄神,神定則漸精明;弱宜奮以養気,気壮則漸強健。
書き下し
長進する能はざるは、只だ昏弱の兩字に苦しむ所と為ればなり。昏は宜しく靜以て神を澄ますべし、神定まれば則ち漸く精明なり。弱は宜しく奮以て氣を養ふべし、氣壯んなれば則ち漸く強健なり。
現代語訳
伸びられないのは、ただ昏さと弱さの二字に苦しめられているからです。昏さには静かにして精神を澄ますのがよく、精神が定まれば次第に鋭く明るくなります。弱さには奮い立って気を養うのがよく、気が盛んになれば次第に丈夫になります。
解説
伸び悩みの原因を二つに絞り、それぞれ正反対の処方を出します。昏さには静けさ、弱さには奮起。同じ伸び悩みでも、静めるべき場合と立ち上がるべき場合があるという区別です。自分がどちらかを見誤ると、静めるべき時に発奮し、奮うべき時に座ることになります。診断が処方より先だという構えがよく出た一段です。診断を誤れば、処方はそのまま逆効果になります。
この章句が説くこと
昏弱静奮起診断
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