呻吟語 / 外篇・廣喻・天地萬物は一氣なり
四時之氣,先感萬物,而萬物應。所以應者何也?天地萬物一氣也。故春感而糞壤氣升,雨感而礎石先潤,磁石動而針轉,陽燧映而火生,況有知乎?格天動物,只是這個道理。
新字:四時之気,先感万物,而万物応。所以応者何也?天地万物一気也。故春感而糞壤気升,雨感而礎石先潤,磁石動而針転,陽燧映而火生,況有知乎?格天動物,只是這個道理。
書き下し
四時の氣は、先づ萬物を感ぜしめて、萬物應ず。應ずる所以の者は何ぞや。天地萬物は一氣なればなり。故に春感じて糞壤の氣升り、雨感じて礎石先づ潤ふ。磁石動きて針轉じ、陽燧映じて火生ず。況んや知有るをや。天を格し物を動かすは、只だ是れ這個の道理なり。
現代語訳
四季の気がまず万物を感じさせ、万物が応じます。応じる理由は何でしょうか。天地万物が一つの気だからです。だから春が感じれば肥えた土の気が立ち上り、雨が感じれば礎石が先に潤います。磁石が動けば針が回り、火取り鏡が照れば火が生じます。まして知のあるものならなおさらです。天を感じさせ物を動かすのは、ただこの道理だけです。
解説
感応が成り立つ理由を、一つの気だからだと答えます。そして四つの例が挙げられます。春の土の気、雨の前の礎石、磁石と針、火取り鏡と火。どれも触れずに離れたまま起こる現象です。知の無い物でさえそうなのだから、知のあるものならなおさらだ、と。天を感じさせる働きの根拠が、自然現象から説かれた一段になっています。
この章句が説くこと
感応一気磁石陽燧遠隔
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