呻吟語 / 外篇・天地・天地位すれば則ち萬物育す
氣有一毫之爽,萬物陰受一毫之病。其宜涼、宜寒、宜暑,無不皆然。飛潛動植,蠛蠓之物,無不皆然。故天地位則萬物育,王道平則萬民遂。
新字:気有一毫之爽,万物陰受一毫之病。其宜涼、宜寒、宜暑,無不皆然。飛潜動植,蠛蠓之物,無不皆然。故天地位則万物育,王道平則万民遂。
書き下し
氣に一毫の爽有らば、萬物陰かに一毫の病を受く。其の涼に宜しく、寒に宜しく、暑に宜しきも、皆な然らざる無し。飛潛動植、蠛蠓の物も、皆な然らざる無し。故に天地位すれば則ち萬物育し、王道平らかなれば則ち萬民遂ぐ。
現代語訳
気に毛ほどの狂いがあれば、万物はひそかに毛ほどの病を受けます。涼しいのがよいもの、寒いのがよいもの、暑いのがよいものも、みな同じです。飛ぶもの潜るもの動くもの植わるもの、小さな虫に至るまで、みな同じです。だから天地が位を得れば万物が育ち、王道が平らかであれば万民が遂げるのです。
解説
わずかな気の狂いが、すべての生き物に同じだけの病をもたらすと言います。しかも小さな虫まで例外がありません。そしてそこから政の話へ移ります。天地が整えば万物が育つように、政が平らかなら民が遂げる。自然の観察が、そのまま統治の根拠として使われる構成になっています。自然の観察が、そのまま統治の根拠として使われています。
この章句が説くこと
気微差万物王道統治
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