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呻吟語 / 外篇・廣喻・感じて應ぜざる者有らんや

木鐘撞之也有木聲,土鼓擊之也有土響,未有感而不應者也,如何只是怨尤?或曰:「亦有感而不應者。」曰:「以發擊鼓,以羽撞鐘,何應之有?」

新字:木鐘撞之也有木声,土鼓撃之也有土響,未有感而不応者也,如何只是怨尤?或曰:「亦有感而不応者。」曰:「以発撃鼓,以羽撞鐘,何応之有?」

書き下し

木鐘も之を撞けば也た木聲有り、土鼓も之を擊てば也た土響有り。未だ感じて應ぜざる者有らざるなり。如何ぞ只だ是れ怨尤するか。或るひと曰く、「亦た感じて應ぜざる者有り」と。曰く、「發を以て鼓を擊ち、羽を以て鐘を撞かば、何の應か之れ有らん」と。

現代語訳

木の鐘も撞けば木の音があり、土の鼓も打てば土の響きがあります。感じて応じないものはありません。どうしてただ怨み咎めてばかりいるのでしょうか。ある人が言いました。感じても応じないものもあります。答えて言う。髪の毛で鼓を打ち、羽で鐘を撞いて、何の応えがあるでしょうか。

解説

感応の原理を、まず全面的に認めます。木の鐘でも土の鼓でも、撞けば音が出る。だから応えが無いと怨むのはおかしい、と。そして反論に対する答えが鋭く、髪の毛で鼓を打ち羽で鐘を撞いているのではないかと返されます。応えが無いのは相手のせいではなく、こちらの働きかけが弱すぎるからだという指摘になっています。応えが無いのは、こちらの働きかけが弱いからです。
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この章句が説くこと

感応鐘鼓怨み弱さ返し

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