呻吟語 / 外篇・廣喻・墨を磨りて省身克己の法を得
磨墨得省身克已之法,膏筆得用人處事之法,寫字得經世宰物之法。
新字:磨墨得省身克已之法,膏筆得用人処事之法,写字得経世宰物之法。
書き下し
墨を磨りて省身克已の法を得、筆に膏して人を用ひ事に處するの法を得、字を寫して世を經め物を宰るの法を得。
現代語訳
墨を磨って身を省み己に克つ法を得、筆に墨を含ませて人を用い事に処する法を得、字を書いて世を治め物を裁く法を得ます。
解説
文房の三つの動作から、それぞれ別の学びを取り出します。墨を磨るのは同じ動きの繰り返しで、自分を削る修養に通じます。筆に墨を含ませるのは量の加減で、人の使い方に通じます。字を書くのは配置と釣り合いで、世を治めることに通じます。日常の動作を、そのまま稽古として扱う見方が示された一段になっています。日常の動作を、そのまま稽古として扱う見方です。
この章句が説くこと
磨墨膏筆写字修養日常
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