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呻吟語 / 外篇・廣喻・君子は幽に處るを貴ぶ

坐對明燈,不可以見暗,而暗中人見對燈者甚真。是故君子貴處幽。

新字:坐対明灯,不可以見暗,而暗中人見対灯者甚真。是故君子貴処幽。

書き下し

明燈に坐對すれば、以て暗を見る可からず。而して暗中の人は燈に對する者を見ること甚だ真なり。是の故に君子は幽に處るを貴ぶ。

現代語訳

明るい灯りに向かって坐れば、暗いところは見えません。しかし暗い中にいる人は、灯りに向かっている者を実にはっきり見ています。だから君子は暗いところにいることを貴びます。

解説

明るい側と暗い側で、見え方が逆になることを示します。灯りの前にいれば暗がりが見えず、暗がりからは灯りの前がよく見える。だから暗い側にいるほうが有利です。目立つ場所にいることの不利を、光の性質から説いた一段で、前に出てきた、上に立つ者は日月を掲げたようだという段と裏表になっています。目立つ場所にいることの不利が、光から説かれます。

この章句が説くこと

明暗見え方目立つ

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