呻吟語 / 外篇・品藻・惟だ陰險のみ伏して多瑞
明白小人,剛戾小人,這都不足恨。所以易惡陰柔陽只是一個,惟陰險伏而多瑞,變幻而莫測,駁雜而疑似,譬之光天化日,黑白分明,人所共見,暗室晦夜,多少埋伏,多少類象,此陰陽之所以別也。虞廷黜陟,惟曰幽明,其以是夫?
新字:明白小人,剛戻小人,這都不足恨。所以易悪陰柔陽只是一個,惟陰険伏而多瑞,変幻而莫測,駁雑而疑似,譬之光天化日,黒白分明,人所共見,暗室晦夜,多少埋伏,多少類象,此陰陽之所以別也。虞廷黜陟,惟曰幽明,其以是夫?
書き下し
明白の小人、剛戾の小人は、這れ都て恨むに足らず。惟だ陰險のみ伏して多瑞、變幻して測る莫く、駁雜にして疑似なり。之を譬ふれば光天化日は、黑白分明にして人の共に見る所なり。暗室晦夜は、多少の埋伏、多少の類象あり。此れ陰陽の別るる所以なり。虞廷の黜陟は、惟だ幽明と曰ふ。其れ是を以てするか。
現代語訳
あからさまな小人、強情でねじけた小人は、どれも恨むに足りません。ただ陰険な者だけは、身を伏せて多くの兆しを見せ、変幻して測れず、入り混じって紛らわしい。たとえれば、天日の下では白黒がはっきりして誰にでも見えます。暗い部屋や闇夜には、いくつもの伏せたものといくつもの紛らわしい形があります。これが陰と陽の分かれ目です。舜の朝廷で人を退け上げる基準を、ただ幽と明と言いました。それはこのことでしょうか。
解説
小人を三種に分け、陰険な者だけが恨むに足ると言います。あからさまな悪は見えるので対処できる。厄介なのは伏せて紛らわしい者です。そして昼と闇夜の比喩で、見えるかどうかが陰陽の分かれ目だとします。舜が人事の基準を幽明としたのもこれだろう、と。人事の判定基準に接続する一段です。人事の判定基準に接続する、一段になっています。
この章句が説くこと
陰険見えない幽明人事警戒
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