呻吟語 / 内篇・應務・明を用ふるは之を暗に用ふ
善用明者,用之於暗;善用密者,用之於疏。
書き下し
善く明を用ふる者は、之を暗に用ふ。善く密を用ふる者は、之を疏に用ふ。
現代語訳
上手に明るさを用いる者は、それを暗いところで用います。上手に細かさを用いる者は、それを粗いところで用います。
解説
能力を、それが欠けている場所に回せと言います。明るく見える所ではなく暗い所へ、細かく行き届いている所ではなく粗い所へ。誰でも得意な方向に力を使いたがりますが、そこでは差が出ません。二十字足らずで、能力の配分先を指定した一段です。前に出てきた、痒い所に手を当てよという段と同じ発想になっています。得意な方向では、差が出ないということでもあります。
この章句が説くこと
配分暗所粗能力効き目
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