呻吟語 / 外篇・廣喻・未だ行かざるの審らかなるに若かず
不遠之復,不若未行之審也。
書き下し
遠からずして復るは、未だ行かざるの審らかなるに若かざるなり。
現代語訳
遠くまで行かないうちに引き返すのは、まだ行かないうちに見極めておくのに及びません。
解説
易に見える、遠くへ行かないうちに戻るという徳を、それでも次善だとします。最善は行く前に見極めておくことだからです。早く気づくのは良いことですが、気づかずに済むならそのほうがよい。前に出てきた、兆しのうちに正せという主張と同じ向きで、こちらは自分の過ちに当てはめられています。悔いの早さを競うより、そもそも踏み出さないことが上だという一段になっています。
この章句が説くこと
不遠復未行次善見極め兆し
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