呻吟語 / 内篇・應務・捱ぎ過ぎざる底の事
捱不過底事,莫如早行;悔無及之言,何似休說。
新字:捱不過底事,莫如早行;悔無及之言,何似休説。
書き下し
捱ぎ過ぎざる底の事は、早く行ふに如くは莫し。悔ゆるに及ぶ無きの言は、休めて說かざるに何ぞ似かん。
現代語訳
やり過ごせない事は、早く片づけるに越したことはありません。悔やんでも間に合わない言葉は、やめて言わないのに越したことはありません。
解説
事と言葉について、それぞれ一つずつ指示します。避けられない事は早く、取り返せない言葉は言わない。どちらも後回しと軽率という、最もありがちな失敗に対する処方です。二十字ほどの對句で、行動と発言の両方を一度に押さえています。前に出てきた、口元まで来た言葉をもう一歩考えよという段と同じ方向です。行動と発言の両方を、一度に押さえた対句です。
この章句が説くこと
先送り早期失言対句処方
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