呻吟語 / 外篇・廣喻・小人に處するは不遠不近の間
愛虺蝮而撫摩之,鮮不受其毒矣;惡虎豹而搏之,鮮不受其噬矣。處小人在不遠不近之間。
新字:愛虺蝮而撫摩之,鮮不受其毒矣;悪虎豹而搏之,鮮不受其噬矣。処小人在不遠不近之間。
書き下し
虺蝮を愛して之を撫摩せば、其の毒を受けざるは鮮し。虎豹を惡みて之を搏てば、其の噬を受けざるは鮮し。小人に處するは不遠不近の間に在り。
現代語訳
まむしを愛してなで回せば、その毒を受けないことは稀です。虎や豹を憎んで打てば、その噛みつきを受けないことは稀です。小人に対するのは、遠すぎず近すぎずのあいだにあります。
解説
小人との距離を、二つの失敗から導きます。近づきすぎれば毒を受け、攻撃すれば噛まれる。どちらも極端です。だから遠すぎず近すぎずの位置が答えになります。前に出てきた、小人を除こうとして激しくすれば君子が先に退くという段と同じ主張で、こちらは距離という一点に絞られています。距離という一点に、絞られた処方になっています。近づきすぎも攻撃も、どちらも極端だからです。
この章句が説くこと
小人距離毒噛みつき中間
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