呻吟語 / 外篇・治道・惟だ聖人のみ能く小人を用ふ
君子有君子之長,小人有小人之長。用君子易,用小人難,惟聖人能用小人。用君子在當其才,用小人在制其毒。
新字:君子有君子之長,小人有小人之長。用君子易,用小人難,惟聖人能用小人。用君子在当其才,用小人在制其毒。
書き下し
君子に君子の長有り、小人に小人の長有り。君子を用ふるは易く、小人を用ふるは難し。惟だ聖人のみ能く小人を用ふ。君子を用ふるは其の才に當たるに在り、小人を用ふるは其の毒を制するに在り。
現代語訳
君子には君子の長所があり、小人には小人の長所があります。君子を用いるのは易しく、小人を用いるのは難しい。ただ聖人だけが小人を用いられます。君子を用いるのは才に当てることにあり、小人を用いるのは毒を制することにあります。
解説
小人にも長所があると認めたうえで、用い方の違いを示します。君子は才に当てるだけでよく、小人は毒を制する必要があります。だから難しく、聖人でなければできません。前に出てきた、多事の時は才ある小人を用いよという段と組で読むと、条件つきの勧めだと分かります。制する手立てが無ければ、用いてはいけないということです。
この章句が説くこと
君子小人用い方毒制する条件
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