呻吟語 / 外篇・廣喻・其の心有りて其の政無きは有らず
未有有其心而無其政,如漬種之必苗,爇蘭之必香;未有無其心而有其政者,如塑人之無語,畫鳥之不飛。
新字:未有有其心而無其政,如漬種之必苗,爇蘭之必香;未有無其心而有其政者,如塑人之無語,画鳥之不飛。
書き下し
未だ其の心有りて其の政無きは有らず。種を漬せば必ず苗あり、蘭を爇けば必ず香るが如し。未だ其の心無くして其の政有る者は有らず。人を塑せば語無く、鳥を畫けば飛ばざるが如し。
現代語訳
その心があってその政治が無いということはありません。種を浸せば必ず芽が出、蘭を焚けば必ず香るようなものです。その心が無くてその政治があるということはありません。人を土でかたどっても語らず、鳥を描いても飛ばないようなものです。
解説
心と政治の関係を、両方向から塞ぎます。心があれば政治は必ず出る、種と蘭の例です。心が無ければ政治は無い、塑像と絵の例です。二つとも自然の必然と、作り物の限界という形で示されます。前に出てきた、純粋な王の心があって純粋な王の政治があるという段が、ここでは四つの比喩で補強されています。自然の必然と、作り物の限界で示されています。
この章句が説くこと
心政種蘭塑像必然
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