呻吟語 / 外篇・廣喻・猶ほ小體を愛するなり
人未有洗面而不閉目,撮紅而不慮手者,此猶愛小體也。
新字:人未有洗面而不閉目,撮紅而不慮手者,此猶愛小体也。
書き下し
人に未だ面を洗ひて目を閉ぢざる者有らず、紅を撮みて手を慮らざる者有らず。此れ猶ほ小體を愛するなり。
現代語訳
人で顔を洗うのに目を閉じない者はなく、炭火を摘まむのに手を心配しない者はありません。これはまだ小さな体を愛しているだけです。
解説
誰でも無意識にやっている用心を、二つ挙げます。顔を洗うとき目を閉じ、炭を摘まむとき手を気にする。どちらも考えるまでもない反応です。そして小さな体を愛しているだけだと言われます。次の段で別の例が加えられ、最後に本題へ繋がります。三段構えの導入にあたる一段になっています。考えるまでもない反応が、二つ挙げられます。三段構えの、導入にあたる一段になっています。
この章句が説くこと
用心無意識目手小体
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