呻吟語 / 内篇・修身・小事を以て聲色を動かす無かれ
無以小事動聲色,褻大人之體。
新字:無以小事動声色,褻大人之体。
書き下し
小事を以て聲色を動かし、大人の體を褻す無かれ。
現代語訳
小さな事で声を荒らげ顔色を変えて、大きな人の体面を汚してはいけません。
解説
わずか十数字の戒めです。小さな事に大きく反応すること自体が、その人の格を落とすと言います。怒りの正しさではなく、釣り合いの問題として扱われているのが要点でしょう。前に出てきた、礼義に関わる小事にこそ顔色を変えよという段と一見矛盾しますが、あちらは規範の端緒、こちらは些事で、対象が違います。怒りの正しさではなく、釣り合いを問うている一段です。
この章句が説くこと
小事感情体面釣り合い抑制
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