呻吟語 / 内篇・應務・停蓄の水は一決して禦ぐ可からず
簡靜沉默之人發用出來不可當,故停蓄之水一決不可御也,蟄處之物其毒不可當也,潛伏之獸一猛不可禁也。輕泄驟舉,暴雨疾風耳,智者不懼焉。
新字:簡静沈黙之人発用出来不可当,故停蓄之水一決不可御也,蟄処之物其毒不可当也,潜伏之獣一猛不可禁也。軽泄驟舉,暴雨疾風耳,智者不懼焉。
書き下し
簡靜沉默の人の發用し出で來たるは當たる可からず。故に停蓄の水は一たび決すれば禦ぐ可からざるなり。蟄處の物は其の毒當たる可からざるなり。潛伏の獸は一たび猛なれば禁ず可からざるなり。輕泄驟舉は、暴雨疾風のみ。智者は懼れず。
現代語訳
簡素で静かで無口な人が働き出せば、当たることができません。溜まった水はひとたび切れれば防げません。冬ごもりしている生き物の毒は受けきれません。潜み伏している獣がひとたび猛れば止められません。軽々しく漏らし急に動くのは、にわか雨と疾風にすぎません。智者は恐れません。
解説
静かな人の力を、三つの比喩で示します。溜まった水、冬ごもりの毒、潜んだ獣。どれも普段は動かないぶん、出たときに止められません。そして逆に、軽々しく動く者はにわか雨と疾風だと切り捨てます。恐るべき相手を見分ける基準として、普段の静けさが挙げられている点が実際的な一段になっています。恐るべき相手を見分ける基準として、実際的です。
この章句が説くこと
静蓄積爆発見分け警戒
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