呻吟語 / 外篇・廣喻・毫釐の輕き
毫釐之輕,斤鈞之所藉以為重者也;合勺之微,斛鬥之所賴以為多者也;分寸之短,丈尺之所需以為長者也。
新字:毫釐之軽,斤鈞之所藉以為重者也;合勺之微,斛鬥之所頼以為多者也;分寸之短,丈尺之所需以為長者也。
書き下し
毫釐の輕きは、斤鈞の藉りて以て重しと為す所の者なり。合勺の微なるは、斛鬥の賴りて以て多しと為す所の者なり。分寸の短きは、丈尺の需めて以て長しと為す所の者なり。
現代語訳
毛筋ほどの軽さは、斤や鈞が借りて重さとするものです。合や勺のわずかさは、斛や斗が頼って多さとするものです。分や寸の短さは、丈や尺が求めて長さとするものです。
解説
大きな単位が、小さな単位の積み重ねでできていると示します。重さも量も長さも同じです。そして言い方が巧みで、大きい側が小さい側を借り、頼り、求めるとされます。小さいものが大きいものを支えている構図です。前に出てきた、羽一枚が積もって軸を折るという段と表裏で、こちらは積み重ねの良い側を示しています。小さいものが大きいものを支えている構図です。
この章句が説くこと
毫釐斤鈞積み重ね単位支え
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