呻吟語 / 内篇・談道・大一貫と小一貫
有大一貫,有小一貫。小一貫,貫萬殊;大一貫,貫小一貫。大一貫一,小一貫千百。無大一貫,則小一貫終是零星;無小一貫,則大一貫終是渾沌。
新字:有大一貫,有小一貫。小一貫,貫万殊;大一貫,貫小一貫。大一貫一,小一貫千百。無大一貫,則小一貫終是零星;無小一貫,則大一貫終是渾沌。
書き下し
大一貫有り、小一貫有り。小一貫は、萬殊を貫く。大一貫は、小一貫を貫く。大一貫は一、小一貫は千百なり。大一貫無くんば、則ち小一貫は終に是れ零星なり。小一貫無くんば、則ち大一貫は終に是れ渾沌なり。
現代語訳
大きな一貫があり、小さな一貫があります。小さな一貫は、万の違いを貫きます。大きな一貫は、小さな一貫を貫きます。大きな一貫は一つ、小さな一貫は千も百もあります。大きな一貫がなければ、小さな一貫はついにばらばらです。小さな一貫がなければ、大きな一貫はついに混沌としています。
解説
一貫が二層に分けられます。個々の分野をまとめる小さな一貫が千も百もあり、それら全部を貫く大きな一貫が一つある、と。そして両方が必要な理由が示されます。大がなければ小はばらばらのままで、小がなければ大は混沌としたままだ、と。原理と各論の関係を言い当てた整理で、どちらか一方だけを求める学びの偏りへの指摘になっています。
この章句が説くこと
一貫二層万殊零星渾沌
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