呻吟語 / 外篇・廣喻・明王は物を用ふるを貴ぶ
嬰珠珮玉,服錦曳羅,而餓死於室中,不如丐人持一升之粟。是以明王貴用物,而誅尚無用者。
書き下し
珠を嬰し玉を珮び、錦を服し羅を曳きて、室中に餓死するは、丐人の一升の粟を持つに如かず。是を以て明王は物を用ふるを貴びて、尚ほ無用なる者を誅す。
現代語訳
真珠を首に掛け玉を帯び、錦を着て薄絹を引きながら、部屋の中で餓死するのは、乞食が一升の粟を持っているのに及びません。だから明君は物が用をなすことを貴び、なお無用なものを罰します。
解説
宝飾に囲まれて餓死する姿と、粟を一升持つ乞食を比べます。所有の量ではなく、用をなすかどうかで価値が決まるということです。そして明君は物の用を貴び、無用なものを罰するとされます。罰するとまで言われるのが厳しいところで、無用な贅沢が財を食い潰すという治道篇の主張と繋がっています。罰するとまで言われるのが、厳しいところです。無用な贅沢が財を食い潰すという主張と繋がります。
この章句が説くこと
珠玉餓死粟用無用
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