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呻吟語 / 外篇・廣喻・人の情平らかなる者は語無し

火之大灼者無煙,水之順流者無聲,人之情平者無語。

新字:火之大灼者無煙,水之順流者無声,人之情平者無語。

書き下し

火の大いに灼く者は煙無く、水の順に流るる者は聲無く、人の情平らかなる者は語無し。

現代語訳

火が大いに燃えるものには煙が無く、水がすらすら流れるものには音が無く、人の情が平らかなものには言葉がありません。

解説

三つの例で、整った状態には現れが無いと示します。よく燃える火は煙を出さず、順に流れる水は音を立てず、平らかな情は言葉を出しません。煙も音も言葉も、滞りがあるから生じるものだということです。前に出てきた、大きな風には音が無いという段と同じ構図で、こちらは人の言葉にまで及んでいます。煙も音も言葉も、滞りがあるから生じるのです。

この章句が説くこと

言葉滞り整い

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