呻吟語 / 外篇・廣喻・上豐下狹
夫墉未有上豐下狹而不傾,木未有露本繁末而不斃者。可畏也夫!
新字:夫墉未有上豊下狭而不傾,木未有露本繁末而不斃者。可畏也夫!
書き下し
夫れ墉に未だ上豐かに下狹くして傾かざるは有らず。木に未だ本を露はし末を繁くして斃れざる者は有らず。畏る可きかな。
現代語訳
土塀で上が豊かで下が狭くて傾かなかったものはありません。木で根がむき出しで枝先が繁って倒れなかったものはありません。恐るべきことです。
解説
前の段の裏返しを示します。上が厚く下が狭い塀は必ず傾き、根がむき出しで枝先ばかり繁った木は必ず倒れる。例外が無いという言い方で、必然として語られます。そして恐るべきだと結ばれます。二段続きで、下を厚くする理由と、しない場合の結末が揃った形になっています。比喩が具体的なぶん、説得力があります。例外が無いという言い方で、必然として語られます。
この章句が説くこと
上豊下狭傾く露本倒れる必然
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