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呻吟語 / 外篇・物理・木死して灰と成るも、其の性自ら在り

柳炭鬆弱無力,見火即盡。榆炭稍強,火稍烈。桑炭強,山栗炭更強。皆逼人而耐久。木死成灰,其性自在。

新字:柳炭鬆弱無力,見火即尽。榆炭稍強,火稍烈。桑炭強,山栗炭更強。皆逼人而耐久。木死成灰,其性自在。

書き下し

柳炭は鬆弱にして力無く、火を見れば即ち盡く。榆炭は稍しく強く、火も稍しく烈し。桑炭は強く、山栗炭は更に強し。皆な人に逼りて久しきに耐ふ。木死して灰と成るも、其の性自ら在り。

現代語訳

柳の炭はもろく弱く力が無く、火に触れればすぐ尽きます。楡の炭は少し強く、火も少し烈しい。桑の炭は強く、山栗の炭はさらに強い。どれも人に迫って長持ちします。木は死んで灰になっても、その性はそのまま在ります。

解説

炭の種類ごとの燃え方を、実際に観察して並べます。柳、楡、桑、山栗の順に強くなります。そして結論が置かれます。木は死んで灰になっても性はそのまま在る。姿が変わっても持って生まれた質は残るということです。具体的な観察から、性の不変という主張へ飛ぶところに、この書の特徴がよく出ています。観察から、性の不変という主張へ飛んでいます。

この章句が説くこと

不変観察

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