呻吟語 / 外篇・物理・功無くして食らふ
無功而食,雀鼠是已;肆害而食,虎狼是已。士大夫可圖諸座右。
新字:無功而食,雀鼠是已;肆害而食,虎狼是已。士大夫可図諸座右。
書き下し
功無くして食らふは、雀鼠是れのみ。害を肆にして食らふは、虎狼是れのみ。士大夫は諸を座右に圖く可し。
現代語訳
功が無いのに食うのは雀と鼠です。害を思うままにして食うのは虎と狼です。士大夫はこれを座右に描いておくべきです。
解説
食う者を二種類に分けて、動物の名を当てます。功が無いのに食う雀と鼠、害をなして食う虎と狼。どちらも士大夫に当てはまる姿です。そして座右に描けと勧められます。言葉ではなく絵にして置くという具体性が印象的で、前に出てきた、位を空しく占めて禄を食むという段が、目に見える形に落とし込まれた一段になっています。
この章句が説くこと
無功害雀鼠虎狼座右
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