呻吟語 / 外篇・人情・自家の痛癢を他人に問ふ
別個短長作己事,自家痛癢問他人。
書き下し
別個の短長を己が事と作し、自家の痛癢を他人に問ふ。
現代語訳
他人の長短を自分の事のように扱い、自分の痛みや痒みを他人に尋ねます。
解説
関心の向きが、二重に逆になっていると示します。他人のことは自分の事のように熱心に論じ、自分のことは他人に尋ねる。近いものを遠く、遠いものを近く扱っているわけです。前に出てきた、自分の善悪は自分が本当に知っているという段と合わせると、尋ねる必要のないことを尋ねている姿が見えてきます。尋ねる必要のないことを、尋ねている姿が見えます。近いものを遠く、遠いものを近く扱っています。
この章句が説くこと
関心逆他人自分遠近
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