呻吟語 / 外篇・人情・平日に病を受けて一旦に咎を歸す
受病於平日,而歸咎於一旦。發源於臟腑,而求效於皮毛。太倉之竭也,責窮於囤底。大廈之傾也,歸罪於一霖。
新字:受病於平日,而帰咎於一旦。発源於臓腑,而求効於皮毛。太倉之竭也,責窮於囤底。大廈之傾也,帰罪於一霖。
書き下し
病を平日に受けて、咎を一旦に歸す。源を臟腑に發して、效を皮毛に求む。太倉の竭くるや、窮を囤底に責む。大廈の傾くや、罪を一霖に歸す。
現代語訳
病は日ごろ受けているのに、咎を一日のことに帰します。源は臓腑から発しているのに、効き目を皮膚と毛に求めます。大きな倉が尽きたのに、行き詰まりを蔵の底に責めます。大きな建物が傾いたのに、罪を一度の長雨に帰します。
解説
原因と結果のずれを、四つの例で示します。日ごろの蓄積を一日のせいにし、内側の病を外側で治そうとし、蓄えの尽きた理由を底に求め、建物の傾きを長雨のせいにする。どれも、最後に現れた出来事を原因と取り違えています。目に見える引き金と、長く積もった本当の原因が別だという指摘で、前に出てきた漸の議論と同じ主題です。
この章句が説くこと
原因蓄積引き金取り違え四例
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