呻吟語 / 外篇・治道・病根は來る處に在り
今之用人,只怕無去處,不知其病根在來處。今之理財,只怕無來處,不知其病根在去處。
新字:今之用人,只怕無去処,不知其病根在来処。今之理財,只怕無来処,不知其病根在去処。
書き下し
今の人を用ふるは、只だ去る處無きを怕る。知らず、其の病根は來る處に在り。今の財を理むるは、只だ來る處無きを怕る。知らず、其の病根は去る處に在り。
現代語訳
今の人の用い方は、ただ辞めさせる先が無いことを心配します。その病の根が入ってくるところにあるとは知りません。今の財の治め方は、ただ入ってくる先が無いことを心配します。その病の根が出ていくところにあるとは知りません。
解説
人と財で、心配する向きが逆になっていると指摘します。人については出口を心配し、財については入口を心配する。しかし病の根はどちらも反対側にあります。人は入口の選抜、財は出口の支出。対句の形で示されることで、両方の誤りが同時に見えます。前に出てきた、仕官の道を清めるのが最も急だという段と、入口と出口を養い節するという段の要約にもなっています。
この章句が説くこと
人財入口出口病根対句
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