呻吟語 / 外篇・人情・人の便とする所を苦しめず
先王不苦人所便以就吾之一而又病於事。
書き下し
先王は人の便とする所を苦しめて以て吾が一に就かしめ、而して又た事を病ましめず。
現代語訳
先王は、人のやりやすいところを苦しめてまで自分の一つに合わせさせ、そのうえ事まで損なうことをしませんでした。
解説
前の段を受けて、先王の態度を一句で示します。やり方を揃えさせて人を苦しめ、しかも仕事の成果まで落とす。そんなことはしなかった、と。害が二重であることが要点で、人が苦しむだけでなく事も損なわれます。一律化には何の得も無いという結論が、簡潔に示された一段になっています。一律化に何の得も無いという結論になっています。人が苦しむだけでなく、事まで損なわれるからです。
この章句が説くこと
一律先王二重の害成果やりやすさ
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