呻吟語 / 外篇・人情・美は愛を生ず
美生愛,愛生狎,狎生玩,玩生驕,驕生悍,悍生死。
書き下し
美は愛を生じ、愛は狎を生じ、狎は玩を生じ、玩は驕を生じ、驕は悍を生じ、悍は死を生ず。
現代語訳
美しさは愛を生み、愛は馴れ馴れしさを生み、馴れ馴れしさは軽んじを生み、軽んじは驕りを生み、驕りは荒々しさを生み、荒々しさは死を生みます。
解説
美しさから死までを、六段の連鎖で繋ぎます。愛、馴れ、軽んじ、驕り、荒さ、そして死。どの一段も次へ進むのが自然で、どこにも断ち切る場所が書かれていません。始まりが美しさという良いものであることが要点で、悪から始まっていません。前に出てきた、驕り慣れの果てに自制も効かなくなるという段の、最も凝縮された形です。
この章句が説くこと
美連鎖馴れ驕り死
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