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呻吟語 / 外篇・品藻・親疏は愛憎を生ず

親疏生愛憎,愛憎生毀譽,毀譽生禍福。此智者之所耽耽注意,而端人正士之所脫略而不顧者也。此個題目考人品者不可不知。

新字:親疏生愛憎,愛憎生毀誉,毀誉生禍福。此智者之所耽耽注意,而端人正士之所脫略而不顧者也。此個題目考人品者不可不知。

書き下し

親疏は愛憎を生じ、愛憎は毀譽を生じ、毀譽は禍福を生ず。此れ智者の耽耽として意を注ぐ所にして、端人正士の脫略して顧みざる所なり。此の個の題目は人品を考ふる者知らざる可からず。

現代語訳

親しいか疎いかが愛憎を生み、愛憎が毀誉を生み、毀誉が禍福を生みます。これは智恵ある者がじっと目を注ぐところであり、まっすぐな士が振り払って顧みないところです。この題目は、人品を考える者が知らないわけにいきません。

解説

禍福に至る四段の連鎖を示します。親疎、愛憎、毀誉、禍福。すべての出発点が親しさの度合いだというのが要点で、能力も行いも入っていません。そしてこの連鎖に目を注ぐか振り払うかで、人品が分かれます。人事の実態を描いたうえで、そこに乗るかどうかを問う一段です。能力も行いも入らない連鎖だという点が、最も苦い指摘です。

この章句が説くこと

親疎愛憎毀誉禍福連鎖

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