呻吟語 / 外篇・人情・直友は得難し
直友難得,而吾又拒以諱過之聲色;佞人不少,而吾又接以喜諛之意態。嗚呼!欲不日入於惡也難矣。
新字:直友難得,而吾又拒以諱過之声色;佞人不少,而吾又接以喜諛之意態。嗚呼!欲不日入於悪也難矣。
書き下し
直友は得難くして、吾又た拒むに諱過の聲色を以てす。佞人は少なからずして、吾又た接するに喜諛の意態を以てす。嗚呼、日に惡に入らざらんことを欲するも難し。
現代語訳
まっすぐな友は得がたいのに、自分はさらに過ちを隠したがる声と顔つきで拒みます。媚びる人は少なくないのに、自分はさらにへつらいを喜ぶ様子で迎えます。ああ、日ごとに悪に入らずにいようとしても難しい。
解説
環境の偏りに、自分の反応が重なると示します。まっすぐな友はもともと少ないのに、自分が拒む。媚びる人はもともと多いのに、自分が迎える。どちらも偏りを強める方向です。だから悪に入らずにいるのが難しい。責任が環境ではなく自分の応対に置かれているのが要点で、選別しているのは自分だと分かります。選別しているのは自分だ、と分かる一段です。
この章句が説くこと
直友佞人応対偏り選別
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