呻吟語 / 内篇・修身・善く其の直を養ふの難し
非直之難,而善用其直之難;非用直之難,而善養其直之難。
書き下し
直の難きに非ずして、善く其の直を用ふるの難きなり。直を用ふるの難きに非ずして、善く其の直を養ふの難きなり。
現代語訳
まっすぐであることが難しいのではなく、そのまっすぐさを上手に使うことが難しいのです。まっすぐさを使うことが難しいのではなく、そのまっすぐさを上手に養うことが難しいのです。
解説
難しさを二度さかのぼります。まっすぐであること、それを使うこと、そしてそれを養うこと。いちばん難しいのは最後の養うことだと言います。使い方は場面ごとの技術ですが、養うのは日々の積み重ねだからです。前に出てきた、公正な気があるとすぐ角が立つという段の、解決の側を示した一段と読めます。場面の技術より、日々の蓄えのほうが難しいのです。
この章句が説くこと
直使用涵養段階難易
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