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呻吟語 / 外篇・人情・泉石に歸る時に朝市の心を動かす

不怕在朝市中無泉石心,只怕歸泉石時動朝市心。

新字:不怕在朝市中無泉石心,只怕帰泉石時動朝市心。

書き下し

朝市の中に在りて泉石の心無きを怕れず。只だ泉石に歸る時に朝市の心を動かすを怕る。

現代語訳

朝廷や市中にいて泉と石の心が無いことは恐れません。ただ泉と石に帰った時に朝廷と市中の心が動くことを恐れます。

解説

二つの場面のうち、どちらを恐れるかで人の質を測ります。俗事の中で隠遁の心を持てないのは、ある意味で当然です。しかし隠遁してから俗事の心が動くのは、本心が別のところにある証拠になります。場所を変えても心が残るかどうか。前に出てきた、隠者が驕りと憤りを溜めるという段と同じ主題です。場所を変えても、心が残るかどうかが問われます。本心がどこにあるかは、離れてみて分かります。

この章句が説くこと

朝市泉石本心場所残る

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