呻吟語 / 外篇・品藻・未だ貪鄙ならざる者有らず
以林皋安樂懶散心做官,未有不荒怠者。以在家治生營產心做官,未有不貪鄙者。
新字:以林皋安楽懶散心做官,未有不荒怠者。以在家治生営産心做官,未有不貪鄙者。
書き下し
林皋安樂懶散の心を以て官を做さば、未だ荒怠ならざる者有らず。家に在りて生を治め產を營むの心を以て官を做さば、未だ貪鄙ならざる者有らず。
現代語訳
林や沢でのんびり安楽に過ごす心で官を務めれば、荒れ怠らない者はいません。家で生計を立て財産を営む心で官を務めれば、貪り卑しくならない者はいません。
解説
官を務める際に持ち込んではならない心を、二つ挙げます。隠遁の安楽と、家業の算盤。どちらも私生活では悪くありませんが、公職に持ち込めば荒廃と貪欲になります。心の持ち方が場所を変えると害に変わるという構図で、公私の切り替えを説いた一段になっています。私生活で良い心が、公職では害になるという構図です。公私の切り替えを説いた一段になっています。
この章句が説くこと
公私隠遁家業持ち込み荒廃
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