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呻吟語 / 内篇・存心・只だ去りて沾戀するを怕る

不怕來濃艷,只怕去沾戀。

新字:不怕来濃艶,只怕去沾恋。

書き下し

來たりて濃艷なるを怕れず、只だ去りて沾戀するを怕る。

現代語訳

やってくるものが濃く艶やかであることは恐れません。ただ去った後に染みついて執着することを恐れます。

解説

恐れるべき場所が、出会いの時から別れの後へ移されます。目の前に来たものが華やかであること自体は問題ではない、と。問題は去った後に心に残り、引きずることです。前に置かれた鏡の比喩と同じ構えで、来れば照らし去れば消えるのが正しい。誘惑を避けるのではなく、後を引かないことを課題にする、十二字の一句です。出会いを断つより、別れ方を鍛えよという方針になっています。
『人生の方程式』の表紙

人生を、一行の式にしてみた。

志×積×時×憤÷(1+執)+命。古典から導いた式『人生の方程式』と、二十四の悩みに古典が答える『人生の教科書』(PDF)、師導の全機能1か月がセットで700円です。

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この章句が説くこと

濃艶執着残留鏡後引き

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