呻吟語 / 外篇・人情・此の三妒は人の大戮なり
已無才而不讓能,甚則害之;己為惡而惡人之為善,甚則誣之;己貧賤而惡人之富貴,甚則傾之;此三妒者,人之大戮也。
新字:已無才而不譲能,甚則害之;己為悪而悪人之為善,甚則誣之;己貧賤而悪人之富貴,甚則傾之;此三妒者,人之大戮也。
書き下し
己に才無くして能を讓らず、甚だしければ則ち之を害す。己惡を為して人の善を為すを惡み、甚だしければ則ち之を誣ふ。己貧賤にして人の富貴を惡み、甚だしければ則ち之を傾く。此の三妒は、人の大戮なり。
現代語訳
自分に才が無いのに有能な者に譲らず、ひどければ害します。自分が悪をなしながら人が善をなすのを憎み、ひどければ言いがかりをつけます。自分が貧しく賤しいのに人の富貴を憎み、ひどければ倒そうとします。この三つの妬みは、人として最も重い罰にあたります。
解説
妬みを三種類に分け、それぞれの進み方を示します。才、善、富貴の三つで、どれも譲らない段から害する段へ進みます。共通するのは、自分が足りないことを相手を下げることで埋める形です。そして最後に、人として最も重い罰にあたると断じられます。感情としてではなく、罪として扱われているのが厳しいところです。感情ではなく、罪として扱われているのが厳しい。
この章句が説くこと
妬み三種才善富進行罪
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