呻吟語 / 内篇・修身・造誣・苛刻・深險
言語之惡,莫大於造誣,行事之惡,莫大於苛刻;心術之惡,莫大於深險。
新字:言語之悪,莫大於造誣,行事之悪,莫大於苛刻;心術之悪,莫大於深険。
書き下し
言語の惡は、誣を造るより大なるは莫し。行事の惡は、苛刻より大なるは莫し。心術の惡は、深險より大なるは莫し。
現代語訳
言葉の悪で、事実を捏造することより大きなものはありません。行いの悪で、むごく厳しいことより大きなものはありません。心の持ち方の悪で、深く隠して陥れることより大きなものはありません。
解説
言葉、行い、心の三つの領域について、それぞれ最悪のものを一つずつ挙げます。捏造、苛酷、陰険。三つとも、相手に反撃の手立てを与えない点が共通しています。捏造された者は弁明できず、苛酷にされた者は逃げ場が無く、陰険に陥れられた者は気づけない。悪の程度を、相手が対処できるかどうかで測っているように読めます。
この章句が説くこと
捏造苛酷陰険悪三領域
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