呻吟語 / 外篇・人情・兩悔・兩求・兩怒
兩悔無不釋之怨,兩求無不合之交,兩怒無不成之禍。
新字:両悔無不釈之怨,両求無不合之交,両怒無不成之禍。
書き下し
兩つながら悔ゆれば釋けざるの怨み無く、兩つながら求むれば合はざるの交はり無く、兩つながら怒れば成らざるの禍無し。
現代語訳
双方が悔いれば解けない怨みはなく、双方が求めれば合わない交わりはなく、双方が怒れば成らない禍はありません。
解説
双方が同じ動きをした場合の結果を、三つ並べます。悔いれば怨みが解け、求めれば交わりが合い、怒れば禍が必ず起こる。どれも片方だけでは足りず、両方揃うと確実になります。最後の一つが恐ろしく、良い結果と同じ確実さで禍が成立します。関係が二人の掛け合わせで決まるという構図が、三例で示された一段です。関係が二人の掛け合わせで決まる、という構図です。
この章句が説くこと
双方悔い求め怒り掛け合わせ
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