呻吟語 / 内篇・應務・兩個氣を動かす
凡有橫逆來侵,先思所以取之之故,即思所以處之之法,不可便動氣。兩個動氣,一對小人一般受禍。
新字:凡有横逆来侵,先思所以取之之故,即思所以処之之法,不可便動気。両個動気,一対小人一般受禍。
書き下し
凡そ橫逆の來たり侵す有らば、先づ之を取る所以の故を思ひ、即ち之に處する所以の法を思へ。便ち氣を動かす可からず。兩個氣を動かせば、一對の小人と一般に禍を受く。
現代語訳
理不尽が押し寄せてきたら、まずそれを招いた理由を考え、次にそれに処する方法を考えなさい。すぐに気を立ててはいけません。二人とも気を立てれば、一組の小人と同じように災いを受けます。
解説
理不尽への対処を、二つの思考で挟みます。招いた理由と、処する方法。どちらも考えているあいだは怒れません。時間を稼ぐ仕掛けとしても働きます。そして最後の一句が効いていて、双方が怒れば小人二人と同じ扱いになる。相手が悪くても、怒った時点で同類にされるという現実を突いた一段です。相手が悪くても、怒った時点で同類にされるのです。
この章句が説くこと
理不尽怒り対処同類間合い
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