呻吟語 / 外篇・人情・禍は福を求むるより大なるは莫し
福莫大於無禍,禍莫大於求福。
書き下し
福は禍無きより大なるは莫く、禍は福を求むるより大なるは莫し。
現代語訳
福は禍が無いこと以上に大きいものはなく、禍は福を求めること以上に大きいものはありません。
解説
福と禍を、それぞれ定義し直します。最大の福は禍が無いこと、つまり何も起こらない状態です。最大の禍は福を求めること、つまり求める行為そのものです。二つを繋げると、求めなければ最大の福に近いという結論になります。前に出てきた、望ましいものを求める行為が反対物になるという段と同じ構図が、福禍に当てはめられています。
この章句が説くこと
福禍無事求める定義逆転
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