呻吟語 / 内篇・應務・禍患は安樂に生ず
凡禍患,以安樂生,以憂勤免;以奢肆生,以謹約免;以觖望生,以知足免;以多事生,以慎動免。
新字:凡禍患,以安楽生,以憂勤免;以奢肆生,以謹約免;以觖望生,以知足免;以多事生,以慎動免。
書き下し
凡そ禍患は、安樂を以て生じ、憂勤を以て免る。奢肆を以て生じ、謹約を以て免る。觖望を以て生じ、知足を以て免る。多事を以て生じ、慎動を以て免る。
現代語訳
およそ災いは、安楽から生じ、憂え勤めることで免れます。奢りと勝手から生じ、慎み倹しくすることで免れます。満たされない望みから生じ、足るを知ることで免れます。事を多くすることから生じ、動きを慎むことで免れます。
解説
災いの原因と対策を、四組の対で並べます。安楽と憂勤、奢肆と謹約、觖望と知足、多事と慎動。どれも原因のほうが心地よく、対策のほうが窮屈です。だから災いは楽なほうから生まれるという構図になります。四つ揃えて覚えれば、自分が今どちらに寄っているかをその場で確かめられる形です。災いは、楽なほうから生まれるという構図になっています。四つ揃えて覚えれば、その場で確かめられます。
この章句が説くこと
禍安楽奢り知足慎動
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