呻吟語 / 外篇・天地・其の禍福固より亦た小ならず
彼天下萬世之所以仰慕欽承痰惡笑罵,其禍福固亦不小也。
新字:彼天下万世之所以仰慕欽承痰悪笑罵,其禍福固亦不小也。
書き下し
彼の天下萬世の仰慕欽承し痰惡笑罵する所以は、其の禍福固より亦た小ならざるなり。
現代語訳
天下万世の人が仰ぎ慕い敬い受け継ぐか、憎み笑い罵るか。その禍福はもとより小さくありません。
解説
前の段を受けて、名の重さを結論づけます。後の世の人が仰ぐか罵るか、それ自体が大きな禍福だ、と。生きているあいだの俸禄や健康と違い、こちらは死後にわたって続きます。禍福という語を、身に起きることから評判へ広げた形で、二段で一つの議論が完結しています。禍福という語を、身に起きることから評判へ広げています。生きているあいだに限らず、死後まで続く点が要です。
この章句が説くこと
名後世評判禍福持続
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