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呻吟語 / 外篇・人情・其の能はざる所を以て人を病ましむ

古之君子,不以其所能者病人;今人卻以其所不能者病人。

新字:古之君子,不以其所能者病人;今人却以其所不能者病人。

書き下し

古の君子は、其の能くする所を以て人を病ましめず。今人は卻つて其の能はざる所を以て人を病ましむ。

現代語訳

昔の君子は、自分ができることで人を苦しめませんでした。今の人はかえって、自分ができないことで人を苦しめます。

解説

人を責めるときの基準を、昔と今で比べます。昔は自分ができることでさえ人に求めませんでした。今は自分ができないことまで人に求めます。二重に離れているわけです。自分ができないことを要求できるのは、責める立場が保証されているからでしょう。短い対句ですが、責める資格の問題を鋭く突いています。責める資格の問題を、鋭く突いた対句です。二重に離れていることが、対比で見えてきます。

この章句が説くこと

責める基準自分資格二重

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