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呻吟語 / 外篇・人情・之を瞽と謂ふ

無可知處盡有可知之人而忽之,謂之瞽;可知處盡有不可知之人而忽之,亦謂之瞽。

新字:無可知処尽有可知之人而忽之,謂之瞽;可知処尽有不可知之人而忽之,亦謂之瞽。

書き下し

知る可き無き處に盡く知る可きの人有りて之を忽せにす、之を瞽と謂ふ。知る可き處に盡く知る可からざるの人有りて之を忽せにす、亦た之を瞽と謂ふ。

現代語訳

知るあてが無さそうな場所にも、知るに値する人がいるのにそれを見過ごすのを、盲と言います。知るあてがありそうな場所にも、知るに値しない人がいるのにそれを見過ごすのを、やはり盲と言います。

解説

人を見る目の誤りを、二方向で示します。見込みの無い場所にいる人材を見逃すことと、見込みのある場所にいる無能を見逃すこと。どちらも同じ盲だとされます。場所で判断していることが共通の原因です。前に出てきた、どんな人にも使える点があるという段と合わせると、人ではなく肩書きや出身を見ている状態が問題だと分かります。

この章句が説くこと

人物眼場所見逃し肩書き

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